レベルは上がってる……だが
今日もストへ出撃。
今日は構内初ナンパ。
そして俺のナンパスタイルがようやくわかってきた。
殆どオープンせず、ガンシカ続きで凹んでいるところ。
俺は次の獲物を探して、エスカレーターに乗っていた。
その瞬間、スト値8ぐらいのめちゃくちゃ可愛い子が現れた!!
俺はすぐさまエスカレーターを逆走し、その女の子を追いかける。
そして間に合い声をかけた。
「あの!こんちは!」
「はい?」
目が合いなんだこいつみたいな感じで見られた。
「めちゃくちゃタイプだったんで、俺エスカレーター逆走して追いかけてきたんですけど!」
「えーほんとですか? 大丈夫ですか?」
「いや、会社の先輩と一緒にいたんですけど、あまりにもタイプだったからさ……ほら、今仕事帰りでビジネスバッグ持ってるぐらいだし笑」
「えー、なんか怪しいんですけど。それにそんなに私そうですもないですよ」
「いやいや、本当一目惚れでした!今帰りですか?」
「そうですね」
「そっか!よかった!良ければline教えて貰えませんか?」
「えー。怪しいんですけど」
「いやいや、怪しくないって!ただの会社員だし。俺の名前なんですけど○○○○っていいます!」
「なんかそういう手口かなんかじゃないんですか?」
「いやいや!なんかめっちゃ疑われてるなー。これ、俺の名刺なんだけど」
「へえ。じゃあ少し信用しちゃいますよ?」
「ありがと!めっちゃ嬉しい!なら、ライン教えてくれないかな?」
「えー……」
「結構人見知りするタイプ?」
「そうですね」
「そっか!俺もかなり人見知りするんだよね。でも今回頑張って声かけてさ、めちゃくちゃ可愛かったし。だから正直いまもドキドキしてるんだよね」
「あはは」
「ならさ、カラオケ行くかライン教えるか、どっちか選んでよ!」
ここでダブルバインド。
「んーなら……えーでもなんか怪しいなー」
「怪しいよな。でもこれ、俺の猫。可愛いでしょ?」
「私犬派なんで」
「まじかぁ。それは残念だなー」
「でも猫も好きですよ」
「そっか!んじゃこれ読み取って!」
ここで番ゲ。
その後5分ぐらい和んで駅まで一緒に。
それから90分後、ラインをいざ送るも返事がない!!
ブロックされてる形跡はないが、既読すらつかない。
やっぱりその日のうちにやる事はやっておかないとダメだったのだろうか?
取り敢えず一週間は様子見てみるか。
着実にスキルは上がってきている実感はある。
だから俺は歩みを止めない。
止まるんじゃねぇぞ